筒井安彦さんに聞く「平時に考える防災」

全盲の僕に見えること~地域移行しています~(第6回)

(文:筒井 安彦

今回の原稿は、Google Gemini(グーグル・ジェミニ)を使ってインタビュー形式にしました。

— 本日は「iPadライフクリエーター」の筒井安彦さんにお話を伺います。どうぞよろしくお願いいたします。
筒井安彦さん(以下、省略): よろしくお願いします。

AIのイメージ画像
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— 筒井さん、今月は「防災」をテーマにされていますね。なぜこの時期に防災を強く意識されたのでしょうか?
台風シーズンということもありますが、防災は「季節に関係なく常に考えるべきこと」だと思っています。私は「常に過去の災害から学ぶこと」を実践するようにしているんです。

— 具体的にはどのような学習をされていますか?
防災の本を読んだり、過去の災害報道の動画を見たりと、振り返りを丁寧に行っています。そこから特に重要だと考える3つの教訓が見えてきました。

— その3つの教訓について、詳しくお聞かせください。

  1. 災害発生時は誰もが混乱する: いざという時、人は必ず混乱します。冷静な状態に戻るまでには時間が必要なので、常に災害時の対応を頭の中で「シミュレーション」することが非常に大切です。
  2. 冷静に行動できるかどうかはわからない: 頭で理解していても、実際に冷静に行動することは難しい。津波警報発令と聞けば、その瞬間、あなたはもう混乱している状態なんです。
  3. 常に見直すことが必要である: 防災は一度やれば終わりではありません。備蓄品も含めて、防災上の全てを自分に当てはめて考える。特に今は季節の変わり目ですから、非常持ち出しセットは「夏バージョン」「冬バージョン」を準備しておくことが重要です。

— そうならないために、平時にできることは何でしょうか?
自分の生活エリアのハザードマップをしっかりと確認すること。そして、マップで確認するだけでなく、実際にそのルートを歩いてみるという行動を忘れてはいけません。


— 筒井さんが具体的に実践されていることはありますか?
「ローリングストック」や「避難訓練」はもちろん大切ですが、私は「情報の取り方」にも工夫をしています。常に「最悪な状況の想定」を設定し、電池で使うラジオを聞いてみたり、スマホの使い方についても、災害時のルールを事前に決めておくのも有効です。


— ご自身はどのようにして日々の防災意識を保っているのですか?
こうしたことを常に頭の中で「シミュレーション」しながら毎日を送っています。防災の勉強というのは、同時に「生活スタイルの向上」にも繋がると考えています。日々の安心感のある生活を追求することが、結果的に「自分らしい生活を創造する」ことに繋がる、と。

— ここからは、具体的なシミュレーションについて聞いて行きたいと思います。どのような災害を想定されていますか?
私は主に、「南海トラフ巨大地震」を想定しています。自宅が4階という条件から、「避難所へ行かない」という自宅避難のシミュレーションを軸にしています。

— なるほど。自宅避難を最優先とされているのですね。次に、災害発生時の連絡についてお伺いします。安否確認などで誰に連絡することを想定されていますか?
私は基本、一人暮らしなので、安否確認などで誰かに連絡するということは想定していません。ただし、どうしても連絡をする必要性が出てきた場合は、相談支援員の方へと考えています。

— 連絡先を相談支援員の方に限定されているのは、なぜでしょうか?
私は元来、「自主自立」をモットーとして生きてきたので、災害時も基本、自分でできることや自分で解決できることは「自助努力」することを自分に課しているからです。

— 強い自助の意識を持っていらっしゃるのですね。ところで、お住まいの地域のハザードマップについて、実際に歩いて確認されたことはありますか?
近くの小学校へはヘルパーさんと歩いて行きましたが、基本は自宅避難が最優先ですから、あえてハザードマップは避難経路の確認などには使わず、確認事項のみに利用しています。

名古屋市のハザードマップセット
名古屋市のハザードマップセット

— 視覚障害者として、ハザードマップに関して何か問題点を感じることはありますか?
問題点がないとは言えないでしょう。解決方法も難しいかと思います。だからこそ、視覚障害者一人ひとりがハザードマップを確認して、その一人ひとりに沿ったものを考えていくべきかなと考えます。個々人に合った備えが重要です。

— 非常持ち出しセットについても伺います。「夏バージョン・冬バージョン」でそれぞれどのようなものを入れていますか?
夏バージョンは、体を冷やすものを工夫して入れ、冬バージョンは、カイロ系のものなどを入れるようにしています。

— その非常持ち出しセットの中で、筒井さんが個人的に最も重要だと思う物品は何でしょうか?
電池で聴けるラジオです。

— それはなぜ重要だとお考えですか?
どんな状況でも、ラジオさえあれば情報がある程度入手でき、何をどうすべきか、どう行動すべきかが自分で判断できるからです。

— 情報の入手が、自助努力の根幹なのですね。本日は、平時の備えの大切さが改めてよく分かりました。大変貴重なお話をありがとうございました。
ありがとうございました。

ということで今回は防災の考え方についてワタシの実践方法を書いてみました。みなさんの参考になれば幸いです。では来月またお会いしましょう。


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【編集部より】
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