第24回 成章いきいきサロン(港区成章)
成章いきいきサロンは、地域の民生委員が中心となって月に一度続けている取り組みです。12月11日、港区新船町にある成章コミュニティセンターには13名の保育園児と15名の大人が集まり、いつもとは少し違うあたたかな空気が流れていました。鍵盤ハーモニカの音に合わせて歌が始まると自然に手拍子が起こり、会場はやさしい笑顔に包まれました。
園児の声がつなぐ、穏やかなひととき
この日は、クリスマス会。世代間交流イベントとして地域の保育園の協力を得て毎年行っています。参加者からは「小さな子と歌えたのが本当に嬉しい」「近所に子どもがいないから、こうした時間はありがたい」という声が聞かれました。「幸せなら手をたたこう」では自然と体が動き出します。有る参加者は「うちでは一人だから、ここにきて良かった」と話します。一緒に歌ったり手をつないだり、園児との何気ない触れ合いを通じて、高齢の参加者が「元気をもらえた」と実感できることが大切なのだと感じました。


普段は、折り紙を楽しんだり、時には一緒に食事をしたりと、日常の延長線にあるサロンなのだとか。交通量の多い道路が交差する学区にありながら、会場に一歩入ると、外の喧騒を忘れてしまうほど穏やかな時間が流れます。「今日は初めて来たけれど、すぐ溶け込めた」。参加者の言葉から伝わるのは、特別な準備をしなくても受け入れられる安心感です。
身近な地域にこそ、人が集う価値がある
民生委員の下地ミサ子さんは、「特別なことはできないけれど、顔を合わせる場所をつくりたい」と語ります。活動を通じて伝えたいのは、身近な地域にこそ、人が集う価値があるということです。
民生委員とは:民生委員法に基づき、厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員です。給与の支給はなく(無報酬)、地域住民の立場で福祉に関する相談や見守り、支援を行うボランティアです。市区町村と連携しながら、子育てや生活困窮、見守りなど幅広い課題に対応します。
成章学区内には団地もあり、人口が減っているわけではありませんが、多くの地域と同様に少子高齢化が進んでいます。近所に住む知り合いが少なくなった方、家族が出かけているため家に一人でいる方、体力的に独りで行動するのが不安な方、同じ地域で生活していても、普段の生活で、家族以外との人と交わらない・交われない方が増えているそうです。日常的に顔を合わせ、同じ時間を共有する”場”の存在が必要なのです。


内閣府の調査では、社会活動への参加状況と生きがいの感じ方には相関性があることが示されています(※内閣府 高齢社会白書一覧:https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html)。また、通いの場に参加することで心理社会的にも前向きな変化が起きる研究結果もあります。(※「通いの場」の参加者ならびボランティアにおける参加後の心理社会面の変化, 厚生労働科学研究成果データベース, https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2016/162081/201615002A_upload/201615002A0010.pdf)
スタッフの一人は「楽しいから続けているのよ。働きながらでも関われる人が増えるといいのにね。」と、新しい参加者に興味を持ってもらうアイデアを日々考えているそうです。「何か始めなければ」と考えているご近所さんは、まずは見学だけでもよいので足を運んでみてください。
サロン概要
| 名称 | 成章いきいきサロン |
| 所在地 | 名古屋市港区新船町4-1-2(成章コミュニティセンター) |
| 開催日時 | 第2木曜 10:00~11:30 |
| 利用者負担 | 無料 |
| 運営 | 学区民生委員 |
| 申込・連絡先 | 052-651-0305(名古屋市港区社会福祉協議会) |
| 参加方法 | 当日直接会場へ |

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