第25回 ゲートボールを楽しむ会(港区大手)
2026年6月5日、港区大手の中之島川緑地公園では、午後1時を前に「ゲートボールを楽しむ会」の参加者が少しずつ集まり始めました。基幹道路のすぐそばとは思えないほど木々が茂り、涼しい風が吹き抜けます。この日は曇り空で少し蒸し暑さもありましたが、街路樹の木陰が心地よい空間をつくっていました。
ゲートボールとは:
専用のスティックでボールを打ち、コート内の3つのゲートを順番に通過して最後にゴールポールへ当てることで得点を競う日本発祥のスポーツです。通常5人1組のチームで行われ、味方同士でボールを動かしたり相手の進路を予想したりして「仲間」と力を合わせる作戦が必要です。子どもから高齢者まで楽しめるユニバーサルスポーツとして普及しています。
毎回違うからこそ初めてでも自然と輪に入れる
活動は、会場の準備から始まります。「昨日草取りしたばかりで、マークが草と一緒に抜かれちゃったのよ」と笑いながら、参加者がゲートやゴールの位置を示すマーカーを地面へ埋め込んでいきます。「今は草が無いけれど、夏は雑草抜きに追われるの」と話す晴れやかな声も聞かれました。


この日の参加者は女性7人。杖をついてゆっくり歩く人もいれば、「午前中はボッチャに行ってきたわ」と元気よく話す人もおり、それぞれの体力や生活リズムに合わせて参加しています。
著者も競技に加わり、4人ずつ2チームに分かれてゲームを体験しました。初めて握るスティックでは思うようにボールに当てられません。運よく当たっても、明後日の方向に転がっていきます。お互いに前向きな声掛けを心掛けているそうで、他の参加者から「フォームはいいね」とか、「だんだんこつがつかめてきたね」と励まされると、ボールが思うように転がらなくても嬉しいものです。
最初のゲートは特に難しく、1ゲーム目は最後まで第1ゲートを通過できませんでした。2ゲーム目には3回目の挑戦でようやく突破。「ここが通れば、あとは仲間が助けてくれるからね」という言葉には、この競技ならではの面白さが凝縮されていました。単純そうに見えて、先を読んで戦略を組み立てる奥深さがあります。


「会いに来る」が日常の楽しみになる
地面の状態は日によって大きく変わり、今日のコートには、草取りの車のタイヤの跡も残っていました。こうした、思いどおりにならない環境を受け入れ、その日の状況に合わせて工夫しながらプレーすることが、この会の魅力につながっています。「地面が乾燥しているとボールがすーっと転がるし、雨で湿ると転がらない。毎回違うから思うようにいかない。それが面白いんです。」と参加者は語ります。
休憩時間になると、街路樹がつくる木陰のベンチへ移動します。クーラーバッグから取り出されたのは、冷えたパイナップル。持参した方は「切るだけだから簡単よ」と笑いますが、生の果物を切り分けて冷やし、デザートフォークまで準備する心配りには、相手を思う気持ちが表れていました。
勝敗を競うこと以上に、「みんなに会うこと」がこの場へ足を運ぶ理由になっているのです。身近な地域で気軽に顔を合わせられる場所があることは、暮らしの充実につながる一つの選択肢といえるでしょう。


公園から広がる、人と人を結ぶ時間
ゲートボールの特徴は、地域で暮らす人同士の関係にもどこか重なります。最初のゲートは自分の力で乗り越えなければならないものの、その先は仲間と協力しながら進んでいきます。同じ場所に集まり、同じ時間を過ごすことで、お互いを尊重し合い、応援することができるのです。
地域で気軽に外出し、人と顔を合わせながら体を動かす機会は、年齢を重ねても住み慣れた地域で暮らし続けるうえで重要な役割を果たします。退職後の時間の使い方を考えている人や、新しい知り合いをつくりたい人、地域で無理なく体を動かす機会を探している人は、公園へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
「ゲートボールを楽しむ会」では、笑顔で迎えてくれる仲間と、初めてでも挑戦しやすい温かな雰囲気が待っています。
サロン概要
| 名称 | ゲートボールを楽しむ会 |
| 所在地 | 名古屋市港区熱田前新田中川西(中之島緑地公園) |
| 開催日時 | 毎週月・金13:00~14:30(雨天中止) |
| 利用者負担 | 無料 |
| 運営 | 港区社会福祉協議会 |
| 申込・連絡先 | 052-651-0305(名古屋市港区社会福祉協議会) |
| 参加方法 | 港区社会福祉協議会へお問い合わせください。 |

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