全盲の僕に見えること~地域移行しています~(第5回)
(文・写真撮影:筒井 安彦)
こんにちは。「iPadライフクリエーター」の筒井安彦です。今回は今の環境になって2年たったということで、この2年を仕事も含めて振り返ります。
私は2023年9月に現在の場所にて一人暮らしを再スタートしました。それまでは福祉施設で仕事も含めて生活していました。といってもそれはそれでなかなかのものでした。私は愛知県外からきたので、福祉施設で生活しているときは以前住んでいた市町村の福祉サービスを受けなければなりませんでした。そうすると書類上の手続きなどがものすごく大変で、(自治体間の)制度格差が起きていれば、本来受けられるものも受けられないこともあり、自由が効かない状況でした。
もちろん生活に必要なお金はかかりますし、施設の利用料もかかりますのでやりくりは大変でした。それでも、自立して「社会と向き合う」ことを選択したので思い切って福祉施設を出ることにしたのです。ということは食事も自分で準備することになるわけで、IH調理器や冷蔵庫なども準備しました。
そして始まった今の生活ですが、見えないからゆえの苦労する部分や、そこから生まれる工夫もたくさんありました。
苦労する部分はどこにあるかといえば、近くのスーパーでの買い物です。野菜などは触ればわかりますが、調味料や多品種のものはなかなかわかりにくいです。そこで店員を探すもなかなかつかまらない状況になる場合、私はあえて一人で行く時は買い物をされている他のお客さんに声をかけて欲しい商品を探してもらったり、値段を見てもらったりするということを考えています。別のドラッグストアでは、定員さんにお願いして買い物をしています。同行援護を使って、買い物するときは上記のようなことはありません。部屋の掃除は、家事援助を毎週1回お願いしています。
家事援助とは
障害のある方が、在宅で生活していくために必要なホームヘルプサービスの一つ。自治体が、一定の基準に基づいてサービスに必要な時間を決定します。障害の種類によって受けられるサービスが異なります。
こうした工夫をしながらやってきた中で1番変わったことは、料理のレパートリーが増えたことです。魚を焼いたり、自分でカレーを作ったりもするようになりました。洗濯機には点字がついてるので、予約機能を使って外出中に洗濯ができるようにもなりました。郵便物は携帯電話のカメラで読み取って確認することができます。


仕事の面では個人事業主として登録し、試行錯誤中です。やりたいことや、仕事に必要なスキルなども少しずつ拡大しています。やりたい仕事として視覚障害者に特化したヘルパー事業所あるいは生活介護事業所を作りたいと考えています。資金を少なくするためにオンライン型の事業所を考えています。もちろんライターの仕事は長く続けたいと考えています。その上で掛け持ちが必要だと思うのです。
この2年間で見えてきた課題として、生活の全てがオール電化状態なので、災害時に電気が止まったら立ち行かなくなるということです。今後の課題として、いざという時の食糧備蓄と電気の確保が重要になってきます。あとは自宅での災害時対応訓練を考えています。
そして仕事を複数掛け持ちしながら日々の生活を送ることが目標になってきます。自宅での災害時対応訓練は主に、電気がない状態を作り出した上で、情報収集や、いざという時の食料に何を用いるかなどを考えるものです。
また、私自身が体調不良にならないための努力も欠かせません。今月8日に脱水症状から夏バテを引き起こして、回復するまでに2週間を費やしたのでその辺も今後の課題かなと考えています。
ということで今回はこの2年間を振り返りつつ、今後の課題も含めて書いてみました。また来月お会いしましょう!
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【編集部より】
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