中部地方最大級のIT・DX・AI総合展で見えてきたこと
2025年5月28日~30日、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された「Japan IT Week/Japan DX Week/営業・デジタルマーケティング Week【名古屋】」を取材しました。このイベントは、IT活用を推進する企業が集結し、製造業や情報サービス業を中心に、商談や情報収集を行うために行われています。介護や福祉分野に携わる方々にとっても見逃せない出展がいくつかありました。
Site4Careが注目したのは、業務効率化を支援する音声認識技術や、バックオフィスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進するクラウドサービスです。

音声認識技術は、すでに議事録作成として広く知られている音声認識システム「AmiVoice(アミボイス)」をリリースしている株式会社アドバンスト・メディアさんにお話を伺いました。同社のブースでは、音声をリアルタイムでテキスト化し、帳票作成や記録業務を支援するデモンストレーションが行われていました。現在、音声認識システムを一番多く使っている現場は、医療の分野なのだそうです。医師がパソコンで入力作業を行う場合、どうしても患者さんではなくモニターを見つめてしまいます。診察内容の記録やレセプト作成を音声で入力することで、患者さんを診ることに集中できるのだとか。担当者は「工場や建設現場など、手が離せない場面で使えるのが強みですね。今後、介護分野でも活用していただければと思います。」と語っていました。
記録業務は大切なことではあるけれど、手書きやパソコンで入力する作業は時間も手間もかかり、特に人手不足の現場では業務の圧迫要因になりがちです。「AmiVoice」のような音声入力ツールは、これらの作業を効率化し、職員が本来のケア業務に集中できる可能性を秘めているのではないでしょうか。
また、リモート作業において安全なクラウドアクセスを実現する「SASE」技術も見逃せません。株式会社ソフトクリエイトが販売している「iboss」は、クラウドセキュリティ基盤です。訪問スタッフが外出先からタブレットで記録を入力しても、安全な通信環境を確保でき、施設のネットワーク環境と同等のセキュリティを保てる技術が使われています。


展示会では業務管理や自動記録など、既存ソフトとクラウドで連携するAIシステムも紹介されており、DX化社会を見据えた多様な提案が見られました。
最新のIT技術を持った企業は、医療・製造業にとどまらず、介護・福祉の現場にも目を向けています。業務負担を軽減し現場を支える力として、音声認識やクラウド管理のようなソリューションは、今後ますます注目を集めるでしょう。普及までのカウントダウンは、すでに始まっているように感じました。

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