思い思いに編みながら、心は通う

第9回 手を動かし、会話と安心が交差する「編物サロン」(港区大手)

名古屋市港区の大手コミセンで開催されている「編物サロン」は、地域の仲間と語らいながら手を動かす、心温まる自主サロンです。いきいきサロンの参加枠が満員になったことをきっかけに、自主的に立ち上げられました。現在は6人ほどのメンバーで、毎月第2・第4金曜日に活動しています。参加者同士で教え合いながら編み物を楽しみ、時には作品展で成果を披露。一人ひとりが自由なペースで関わり合い、暮らしの中の小さな喜びを共有しています。顔の見える信頼関係の中で、無理なくつながることができるこの場は、地域における心の拠り所となっています。

秋の作品展に出すカーディガンの袖を編んでいる
秋の作品展に出すカーディガンの袖を編んでいる
秋の作品展に出すカーディガンの身頃
秋の作品展に出すカーディガンの身頃
■教える人も教わる人もいない関係

以前は講師を招いていたこともありましたが、今はそれぞれが得意を持ち寄って学び合うスタイルが定着しています。市販の編み物本の複雑な設計図に挑戦する人もいれば、自作の図案で自由に創作する人もいます。活動中はおしゃべりが絶えず、「話しながら図を見て手も動かす。だから頭を使ってるよ」と笑い合います。サロンの魅力は、技術を高めることだけではなく、分からないことを気軽に尋ねられる雰囲気にあります。編み物がもたらすのは、作品だけでなく、自然な知的刺激と安心感のある時間です。

■編み物は、暮らしと誰かをつなぐ

編みあがった作品を近所の人にプレゼントすることもあるそうです。「靴下代わりにフットカバーを編んだの。集中すれば1日でできるけど、だいたい1週間くらいかけてゆっくり作るかなあ。」と話す女性も。手仕事を通じて、誰かに喜んでもらえた時の気持ちが、次の創作への活力になっています。

年に3回、春のコミセン祭り、秋のコミセン作品展と区民展に作品を出品します。新作の発表に挑戦することで「何でもないことだけど、勉強になるのよね」と意欲を持って語る姿が印象的でした。

肌触りが良い綿100%のフットカバー
肌触りが良い綿100%のフットカバー
自作の手書き編み図
自作の手書き編み図
■話して笑って、心地よい自由な時間

このサロンに通う日は、少しだけおしゃれして、冗談も交えながら会話を楽しみます。86歳の参加者は「昨日は旅行だったから今日は身体を休めないとね」と笑顔で話し、編み物を通して心も落ち着くと話してくれました。おにぎりやお弁当を囲みながら、午後までゆっくり語らいます。「作るのが好き。みんなと話せるし、作品も見てもらえるし、まあ、自分のためだね」との声も。誰かと過ごすことで、ちょっとだけ日常に彩りが加わる。そんな「また行きたくなる場所」がここにはあります。

サロン概要
名称編物サロン
所在地名古屋市港区大手町6-24(大手コミュニティセンター)
開催日時第2・第4金曜日 9:30〜15:00
利用者負担なし
運営自参加者による自主サロン
申込・連絡先052-651-0305(名古屋市港区社会福祉協議会)
参加方法事前申込不要、当日直接会場へ

サロン紹介


 

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