第19回 コーラスひまわり(港区大手)
「コーラスひまわり」は、歌うことが大好きな人々が集まる合唱グループです。活動は月に2回。誰もが気軽に参加できる開かれた場として続けられています。立ち上げは12〜13年前、仕事に区切りをつけた有志メンバーが「歌の楽しさを共有したい」と社務所で始めたのがきっかけでした。今では大手学区内外から多様な人々が集まり、懐かしい昭和歌謡からコーラスの楽曲まで、幅広い歌を継いでいます。
今を映す歌で心をつなぐ
取材した9月6日、澄み渡る歌声が会場の大手コミュニティセンターの一室に響き渡っていました。曲目は「世界は二人のために」。1967年のリリースで大ヒットし、2000年代以降はCMやカバーソングとして耳にする名曲です。それぞれの参加者には、一人ひとり違う”二人の世界”の思い出があるはずですが、歌っているこの会場では、コーラスとしてまとまった「世界」を作り出しています。こうした「今」を感じさせる選曲が、参加者の気持ちを掴んでいるのかもしれません。
代表の鬼頭さんによると、当初は「合唱団サボテン」でまとめた楽譜をもとに歌っていたそうです。そこに「みんなが歌いたい曲」を随時加える柔軟な工夫で、レパートリーはどんどん広がり、現在は170曲ほど。楽譜は、厚みのある一冊のファイルになっていました。参加者の一人は「自分の好きな歌を歌えるのが一番の楽しみ」と話し、好きな曲を自由に選べる仕組みが、長年続く秘訣の一つといえるでしょう。


活動を支えるのはアコーディオン歴50年の加藤さん。コーラスひまわりへの参加は数年前からとのことで、伴奏だけでなく発声やリズムの指導も行い、「楽しい歌と場所を共有できるのが嬉しい」と話してくれました。加藤さんが担当するのは月1回で、もう1回は別の方が伴奏を務めています。負担が偏らない体制も、運営の工夫のひとつです。こうした柔らかな仕組みによって、無理なく継続できるのだと感じます。
未来へ響く心地よいひととき
歌を通じて新しい出会いと発見が広がるこの場は、生活環境を越えて人と人を結びつける貴重な存在となっています。この日の参加者は男性1名と女性11名。学区内外から集まった人たちが混じり合い、それぞれが思い思いに楽しむ姿がありました。参加者の一人は、「実は今日が初めてです。グランドゴルフの方に誘っていただいた」と話し、「下手でも楽しめる雰囲気がいい」と、楽しむことを第一とする姿勢にブレはありません。
参加者の背景はさまざまで、かつて大手学区で商売をしていた人や、仕事で通ううちにこの地域を好きになった人など、それぞれの人生経験が歌声に重なっています。「ここに来ると地域の外の人とも出会えて刺激になる」「退職後もここ(大手学区)に通える機会ができて嬉しい」「学区外に住んでいるからバスで通っているんです」といった声も寄せられました。著者も一緒に「川の流れのように」を口ずさんでみました。お互いの顔が見えることで、歌詞の時代背景だけでなく、参加者それぞれの人生に思いを馳せることができるのではないでしょうか。
目標を持ちながら取り組む姿勢も大きな魅力です。「コーラスひまわり」は、毎年5月のコミセン祭りと11月の芸能祭で、それぞれ異なる6曲を披露するそうです。そのため、数カ月前から曲を決め、歌を覚え、声を合わせる練習を重るのだとか。鬼頭さんは「歌うことが好きな人にとっては、練習そのものが楽しい」と語ります。上手下手は関係なく、歌声を合わせる時間が新しい人間関係や生きがいに繋がっているからだと感じました。
こうした広がりは、単なる趣味を超え、健康維持や生活の質を高める要素としても注目されています。暮らしに小さな彩りを加える第一歩として、地域のサロン活動に足を運んでみてはいかがでしょうか。


サロン概要
| 名称 | コーラスひまわり |
| 所在地 | 名古屋市港区大手町6-24(大手コミュニティセンター) |
| 開催日時 | 月2回(第1・第3土曜 午後) 13:30〜15:30 |
| 利用者負担 | 無料または実費(コピー代程度) |
| 運営 | 有志メンバー |
| 申込・連絡先 | 052-651-0305(名古屋市港区社会福祉協議会) |
| 参加方法 | 当日直接会場へ |

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